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Who chose them?
アビスで黒い竜が発見されたらしい。なんでもかなり凶暴かつ特殊な能力を持った騎乗生物であり、恐ろしい偏食家であるとか。

これは、あくまで私の妄想が描き出した悪夢に過ぎない事をお断りしておく。



ベインドラゴンはベインの選民を名乗る厄介者達が使役する騎乗生物である。きわめて戦闘能力が高く、この生物に騎乗したベインの尖兵達は恐るべき戦力となってオフィディアンに襲い掛かっているそうな。
少々話が飛んでしまうが、この「ベインの選民」とは何なのだろう?
誰が彼らを「選択」したのだろうか?

悲しむべき事に世には多くの「我々は特別」と思い込んでいる連中が数多く存在する。その昔暗躍したその手の連中の中に、「カオスドラグーン」と呼ばれる一団がいた。
彼らはかつてブラックソーン卿が王国に弓を引いた際に連れてきた戦闘員であり、今でもイルシェナーのとある地方で細々と暮らしている。彼らは沼ドラに騎乗し、マジックソードと盾を駆使し、更にドラゴンにブレスを吐かせるというえげつない攻撃を仕掛けてくることでも有名である。
で、このカオスドラグーンには選別された精鋭兵である「カオスドラグーンエリート」がいる。
そう、彼らは選別された兵なのだ。
ベインの選民達の姿は非常にこのカオスドラグーン/カオスドラグーンエリートに酷似している。そして彼らの生息地はイルシェナー・・・
私にはついこの間のように思われるのだが、「ブラックロックの飛散事件」を覚えている人はいるだろうか?
各種の汚染を引き起こすブラックロックの小片が、ソーサリア全土にばら撒かれた事があったのだ。そして、なぜかイルシェナーでは同じ場所に二個づつのブラックロックが飛散している。イルシェナーの汚染度は他のファセットに比べてかなり大きなものではなかったかと私は考えている。
もしも、沼ドラがブラックロックの小片により凶暴化したら、どの様になるだろうか? そして凶暴化した沼ドラを、カオスドラグーンたちはどの様に扱うだろうか?
もしも、その汚染をカオスドラグーンの意のままに引き起こすことが出来るとしたら?

もしかしたらそれは偶然だったのかもしれない。
たまたま野外でシチューを暖めていたときに、偶然ブラックロックの破片がシチューに落ち、たまたま残飯としてブラックロック入りのシチューを「食わされた」沼ドラが、ベインドラゴンに変化したのかもしれない。
ともすると、そのような秘儀を知った誰かが、ベインの選民・・・おそらくはその時点ではまだ単なる「ドラグーン」であったり、「エリート」であったのかもしれないが・・・に秘儀を伝えたのだとしたら?
良く考えてみて欲しい。熟練の掘り師が岩肌を何度も崩してようやく手に入れるブラックロックの結晶を、更にシチューにして食べさせなければ・・・ベインドラゴンはいずれ飢えて死ぬのだ。つまりベインドラゴンは人の手が無ければ生存できない生き物なのである。自然界の産物としてありえない存在といえるだろう。
ベインの選民は、その戦力意地に欠かせないベインドラゴンのえさを効率的に入手しなければならない。T2Aにはブラックロックの鉱床が存在した。(今も地下に存在するかもしれない) ブラックロックの産み出す奇妙な力場を利用して、己の技術を磨いた経験を持つものもいるだろう。
もしもベインの選民が自由にブラックロックを生成することが出来るとしたら、彼らはより大きな戦力を手にするだろう。選民がオフィディアンだけではなく、我々人間をも支配する時がやってくるかもしれない。
彼らにとってブラックロックの安定供給は欠かせないのだ。
当然、その安定供給を邪魔する存在がいれば、彼らは戦力維持のためになりふり構わずその邪魔者を排除するだろう。

そして更に、奇妙に符合する事がある。
なんでもベインのリクルーターはこの様に語っているとの事だ・・・
「その強さと気高さゆえにBane dragonを用いているのだ。Bane dragonは盗まれることはない」
先にカオスドラグーンとカオスドラグーンエリートを紹介したが、エリートは選別隊であるために当然の如く戦力が高い。そしてもう一つの特徴なのだが・・・カオスドラグーンの一般兵の沼ドラは訓練が行き届いていないのか・・・操縦者を失うと即座に野生化し、テイマーによってテイムされてしまうのである。そしてカオスドラグーンエリートの沼ドラは運命を操縦者と共にし、「決して他者に盗まれることは無い」
そもそもなんで、彼らは「盗まれることは無い」と注釈を入れているのだろうか? まるで過去に盗まれて酷い事になったことがあるかの様に。


最後にもう一言付け加えておこう。
良く良くベインの選民とオフィディアンのリクルーターの言葉を精査するといい。オフィディアンは盟友を求めているが、ベインの選民は「新兵を募集している」
ろくに連中の話も聞かず、目の前の物珍しい「自然界には存在しえない存在」に心奪われ、そうとは気が付かずに新兵として戦場に赴いて盟友を求め、和平を望むオフィディアンに刃を突きつける。


よろしい、友よ。
それが貴方の望みであるのなら、私は全力を持ってその望みを断とう。



fin
by sohvessel | 2010-06-27 00:19 | それとなくなんとなく
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