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鎧と訳語
S革、H革、B革の翻訳に関する話題を見つけた。
全部トゲっぽい単語であるし、翻訳するの確かにかったりーなー(笑)

私案としては、カタカナ逃げで良いと思う。スパインド/ホーンド/バーブドで。

理由1.そもそもS<H<Bなんて序列は定まったもんじゃなかろ。
それは「違う種類の革」であることを示す記号に過ぎず、多分英語原文も適当だと思う。UOやってない(英語圏の)人にはそれ何の違いだよ? という話になるんじゃないかと。ランク付けが必要だったので、似たような単語を並べてみましたThx!って事じゃないの? スケイルメイルをランク分けしなきゃいけない時に、魚鱗鎧、小冊鎧、竜鱗鎧とか「似た語でごまかす」ような事してるだけじゃないんかねぇ・・・記号でしかないなら記号的に訳してもいいんでないの? 同じ理由で他の素材もカタカナで良いと思う。オーク材を樫材とかにすると変じゃない? Yew材なんて「(セイヨウ)イチイ材」だぞ? ブロンズを青銅と訳すとインゴットの色と訳語が一致しないし。(いや、実際に青銅は緑青浮くまで青くは無いんだが・・・)

理由2.無理やり差異出しながら訳すと長ぇ。
小さなトゲ付革とか少しでかいのとか訳すと、訳文全体が長くなる。カタカナで「スパインド/ホーンド/バーブド」とすると4-5文字で収まって微妙にラッキー。小さなトゲ付鋲革腕鎧とか文字数多すぎでしょ。スパインドスタッドレザーアームも長い単語になるから少し微妙。スパインド鋲革腕鎧でも長すぎる、ような。ところでガントレットは「手甲」扱いかね? 表示名称短くするなら青鋲腕革鎧/青革鋲革腕鎧ぐらいまで短縮できるけど、それって染色した時に困るかもしれない。赤いのに緑革ってなんじゃーみたいな。

ビスチェは・・・更に困るよな。ビスチェ知らない青少年も居るだろうし、私も実物見る機会に恵まれた事はない。無難に訳すなら「女胸当て」かな? 更に分かり難くなってる気もする。





まとめるとこんな感じ?
レザー
スタッド 鋲革
リング 輪付
チェイン 鎖状 (鎖帷子はちと違う。帷子は内側に着込むものだが、チェインメイルは着込むタイプの鎧ちゃう・・・後には着込む形式になったが、それまでは逆にチェインメイルの下にアーミングダブレットとか着てた訳で・・・)
プレート 板金

ヘルム類はそのままカタカナ。鎖頭巾とか翻訳しちゃうのどーよ? (和鎧と区別付かなくなる気もするし)
首鎧
胴鎧
脚鎧 (・・・足、じゃないんだよな・・・)
腕鎧
手甲/手鎧
上記の鎧各部名称は複数の語を当ててる事もあるが、めんどくさいので統一。絵を見る限りその辺の区別厳密に行って無いし。
ガントレットとグローブ区別するなら、ガントレットとミトンの区別を入れるべきではないかと思う。で、ミトンは頑丈で装甲も厚いが、ポーション飲んだり細かい作業できない事にすればそれなりに区分ができる。(ミトンは簡単に説明すると鍋掴みみたいなの。親指以外は全部くっついちゃってる物)

フィメール=女性用
スカートはそのまま。腰巻とかにすると切な過ぎる。 ビスチェもそのままビスチェでいいのかなぁ・・・
woodland 木鎧
Leaf 葉状鎧 葉鎧でも良いんだろうが・・・あれ本当に葉っぱなの? 強化に革使うのに! だから「葉状鎧」
tonlet 実は難物。これ、金属鎧の部位名称なんだよ・・・訳すなら「鉄スカート」
参考 参考サイトで調べると記載があるが、「Fifteenth and sixteenth-century deep, hooped skirt of steel worn on armors designed for foot combat」とあり、歩兵用の鉄スカートである。
なのに、リーフ鎧にしかこれ無いんだ・・・英語原文をskirtに直してもらうか、居直って葉スカートと訳す以外にどーせーと・・・(ちなみに、UOの鉄チュニ画像ではスカート部までが一体化したものとして描画される)
Hide ハイド。ローハイドのハイド。ローレンローレンローレン
Hydeではないのでnot 156cm(心底どうでもいい)
獣皮と訳して「獣皮鎧」とでもして構わないが、それって皮鎧と何が違うの? 革鎧の革だって獣の革じゃない!(違うのは多分野生度だろう)
pauldrons 腕鎧。ていうか、鉄鎧の「肩部分」に関する部分鎧名称なんだが・・・大体金属性鎧の場合、上腕と下腕を別パーツで保護する事が多いんで、ガントレットを下腕鎧、上腕部はバンブレイス辺りの語を持って来ることが多い様に思う。UOでは初期から腕は腕全体を覆うと規定しているので適切な語が史実には無い。その為スリーブと言う語を当てたんだろうが、UOMLで現実世界に実在した鎧名称を適当にブチ当てるようになった。別にそんなのにこだわってる人居ないと思うから無視。それを問題視している人を見かけたこと無いんだが・・・居る?

raven helm 大鴉兜Ravenという語は一部のPoeファンの間ではThe Ravenという詩で良く知られており、定訳は「大鴉」である。
vulture helm 禿鷲兜 徳(Virture)ではない。
winged helm 羽兜か翼兜 不吉なイメージ的には「翼竜みたいな翼」の方があうのかね? でも、RavenにせよVultureにせよ、微妙に神聖がかったイメージがあるにはある。聖書で大洪水の後に最初に飛ばされた鳥は、鳩じゃなくてRavenであるし、北欧神話のオーディーンもRaven従えている。禿鷲(ハゲタカでは無くハゲワシである)だって結構見た目はかっちょいい。
その意味では「羽兜」の方が天使(UOではイセリアル・ウォリアー)とかイメージさせて適切かな?
異論は認める。羽兜はネイティブアメリカンのウォーボンネットを連想させる可能性もあるかな?

金属素材と木工素材はそのままカタカナにする以外には・・・どーなのかなぁ? アガパイト板金首鎧とか、確かに分かり難くはあるかもしれない。やり過ぎると中華MMORPGに見えかねないし、カタカナ当てると「アガパイト プレートメイル グローブ」とか文字数増えるし。
Agapite Platemail Globes
アガパイト プレートメイル グローブ
アガパイト板金手鎧
フルカタカナでも英文でもそんなに違わない? 折衷案でもいいのかね?


こういう話ってのは、なんか色々な意味でいい感じだ。ただ翻訳する/しないじゃなくて、皆で「どういうやり方が適切か」を考えて、フィードバックすると。なんか前に進んでく「覇気」を感じちゃうぞ。
by sohvessel | 2009-02-19 17:18 | 日々思う事
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